結婚の決め手がわからない時の考え方。ずっと好きな人より大事な条件

結婚の決め手がわからず、ソファでスマホを見つめて迷う女性

この人で、決めていいのかな。

うん、悪くない。
むしろ、いい人。

でも…

決められない。
彼でいいのか、迷ってるってことは、彼じゃないのか。

迷って「結婚 決め手」で検索してみると、出てくるのはランキングです。

一緒にいて居心地がいい。
価値観が似ている。
尊敬できるところがある。
直感。

居心地は、悪くない。
価値観も、大きくずれてない。

でも、決めきれない…


この記事を読み終える頃には、決め手を「今の気持ちの高さ」で探すのをやめられます。
そして、何を見て決めればいいのかが分かります。

この記事の内容

決め手ランキングを見ても決まらないのは、当たり前

ランキングが役に立たない、という話ではありません。

あれは、結婚した人が「あとから振り返って」答えたものです。

つまり、結果の側から見た景色。

これから決める人が、同じ景色を今の時点で見ることはできません。

決められないって思っている人、手を挙げて〜!

こんなふうに思ってない?

この人だ!って、ビビッとこない。
それがないから、彼は違うのかも。

ここに、ひとつ思い込みが入っています。

決め手は、気持ちがいちばん高いところにある、という思い込みです。

いちばん高い日を基準にすると、あとが全部下り坂になる

もし、気持ちの高さで決めたとします。

その日がいちばん高い日だとしたら。

そこから先は、全部下り坂に見えてしまいます。

そして下がるたびに、こう思う。

あのときの気持ちは、間違いだったのかな。

これ、けっこうしんどいです。

夫婦の満足度は、下がります。しかも底が決まっている

ここで、ちょっとおもしろいデータの話。

16か国・165の調査・16万5,000人以上を集めて分析した研究があります。

20歳から76歳、交際期間は3か月から46年までの人たちが対象です。

その結果が、これです。

年齢で見たとき

40歳で、いちばん低くなる
そこから65歳まで上がっていく
その後は高いところで安定する

関係が続いた年数で見たとき

最初の10年で下がって、10年目が底
そこから20年目まで回復する
20年を過ぎると、また少し下がる

〈出典:Bühler, J. L., Krauss, S., & Orth, U.(2021)Psychological Bulletin ベルン大学プレスリリース https://mediarelations.unibe.ch/unibe/portal/media_relations/content/e805/e1027714/e1029489/e1158545/media_service1158550/files1158551/202111221_Media_Release_UniBE_Relationship_Satisfaction_def_eng.pdf 〉

つまり、下がるんです。

あなたの努力が足りないからでも、相手を間違えたからでもなく。

16万人が、同じように下がっている。

そして、また上がる。

ここが大事なところで、この底は一時的なものだと研究者も言っています。

底でも、77%を下回らなかった

もうひとつ、この研究には印象的な数字があります。

いちばん低い時期でも、満足度は最大値の77%を下回らなかった。

40歳でも、10年目でも、77%です。

下がる、と聞くとゼロに向かっていくように感じますよね。

でも実際に起きているのは、100が77になる、くらいのことなんです。


下がるのは異常ではなく、そういうものだった。


これを知っているかどうかで、10年目の受け止め方はまったく変わります。

ここで、
「ほら〜!下がるんだったら、上がってないとそもそも結婚なんてできないんじゃない?」
って思った?

ちがうの!

見るのは「下がらない人」ではなく「戻ってこられる人」

言い合いのあと、気まずいなりに「ご飯どうする?」と声をかける男性と、振り向きかける女性

さて、ここからが今日の本題。

満足度が下がるのが前提だとしたら。

結婚相手に「ずっと同じ温度でいてくれること」を求めるのは、無理があります。

誰にも約束できないので。

だとしたら、決め手は別のところにあります。

モメない人ではなく、モメたあとに戻ってこられる人かどうか。

ここが、いちばんお伝えしたいところです。

ケンカをしない相手を探すのではありません。

意見が食い違ったあと、どうなるか。

黙って部屋を出ていったきり、翌日も何もなかったことにする人なのか。

気まずいなりに、ご飯どうするって聞いてくる人なのか(かわいいね♡)。

戻ってこられる人だと、下がっても戻ります。

戻ってこられない人だと、下がったところで止まります。

「ドキドキしないから違う」ではありません

よく聞くのが、これです。

嫌いじゃないけど、ドキドキしない。だから決め手にならない。

その気持ち、否定しません。
でも、あなたのドキドキってどんな時に起こる?
燃え上がるような恋は、それだけ強く刺激的。
でも、あっついんです。
火の粉も飛ぶし、場合によっては周りも焼き尽くす。

じんわりあったかい炭火のような恋は、刺激はないかもしれない。
でも、あなたをじわ〜っとあっためてくれる。
ゆっくりと、やさしく。

そして、さっきのデータをもう一度思い出してみて。

ドキドキしていた人たちも、10年目には下がっている。

高いところからどーんと下がるか、
落ち着いたところからちょっと下がるか。

どっちがいい?

ポイントは、選ぶときに見るのは高さではなく、戻れるかどうかのほうです。
(まだ「ん?」って思ってる人はもうちょっとがんばって読んで!)

戻ってこられる夫婦がやっていたこと

休日のリビングで、お茶を飲みながらのんびり会話する夫婦

では、戻ってこられる関係には何があるのか。

ここにも、日本のデータがあります。

既婚の男女1,620人に「夫婦円満のために必要なこと」を聞いた調査です。

1位 よく会話する 49.3%
2位 感謝の気持ちを伝える 33.5%
3位 干渉しすぎない 30.7%

そして、会話の時間そのものにも差が出ています。

夫婦仲が円満な人の休日の会話時間 約4時間30分
円満でない人 約50分

〈出典:明治安田「いい夫婦の日」に関するアンケート調査 2025年11月19日発表 https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2025/pdf/20251119_02.pdf 〉

2025年10月に全国の20〜79歳の既婚男女1,620人を対象に実施されたインターネット調査です。

5倍以上の開きがあります。

会話と、感謝と、程よい距離。

派手なことは、ひとつも入っていません。

戻ってこられる関係というのは、たぶんこういうことなんです。

何かあったあとに、また普通に話せる。
やってもらったことに、ちゃんと「ありがとう」と言える。

決めるまでに、見ておきたい3つのこと

カフェで、言いにくいことを伝える女性と、真剣にうなずいて聞く男性

条件表には書けないことばかりですが、この3つです。

意見が食い違ったあと、どうなるかを一度は見る

わざとモメる必要はありません。

でも、ひとつも意見が違わないまま結婚まで来てしまったなら、それは少し確認不足かもしれません。
だって、自分と全く同じ意見の人なんていないから。

見るのは、そのときの言い方じゃなくて、

そのあと、どのくらいで普通に戻れたか。

一晩で戻れるのか。
一週間かかるのか。
それとも、なかったことにするのか。

言いにくいことを、ひとつ言ってみる

言いやすいことだけ話している関係は、まだ試されていません。

小さくていいんです。

その日じゃなくて別の日がいい、とか。
そのお店、実はあまり得意じゃない、とか。

それを言ったときに、どんな顔をするか。

そこに、この先10年分の情報が入っています。

そして、言いにくいことをいってみた先に新しい気持ちがでてくる。

会ったあと、自分がどうだったかを書いておく

相手の点数ではなく、自分の状態のほうを。

帰り道、体が軽かったか。
言いたいことを飲み込んだ回数はどのくらいだったか。

決め手って、あとから思い出そうとしても出てこないんです。

条件は数字だから覚えていられるのに、気持ちって3日で消えるので。

3つ全部は大変なので、今日はひとつ目だけで大丈夫です。

(ちなみに私は、モメたあと1時間くらいで普通に喋りだすタイプです。夫はもう慣れてますw)

サキさんが決め手にしたこと

翌朝、届いたメッセージを読んでほっとする女性

サキさん(仮名)は、真剣交際に進むかどうかで長く迷っていた方でした。

条件は申し分ない。でも、決め手がないと。

ご相談の例 翌朝に届いたLINE

あるとき、彼と予定が合わずに、少し言い合いのようになった。

2人は気まずくなって、その日は早めに切り上げて帰りました。
夜のLINEもなし。
「あ〜、終わるのかも…」なんて思ってた。

そしたら翌朝、彼から連絡が。

「昨日はうまく言えなくてごめん。もう一回、話したい。」

実は、サキさんも夜もんもんとしてた。
「わたしからは、できなかったLINE。彼はしてくれた。」

これが戻ってくるってことかなと思いました。

結婚の決め手について、よく聞かれること

決め手がないまま結婚して、後悔しませんか

後悔するかどうかは、決め手の強さでは決まりません。
何かあったときに戻ってこられたかどうかの積み重ねのほうが効いてきます。
結婚生活は長いから。
必ず山と谷がやってきます。

決めた時点の気持ちの高さで、その後が決まるわけじゃない。

ドキドキしない相手でも大丈夫ですか

大丈夫な方もいれば、そうでない方もいます。
ただ、ドキドキしていた方も10年目には下がる、というのがデータで分かっていることです。
高さより、下がったあとどうなるかを見てみてください。

どのくらい交際してから決めればいいですか

期間で決まるものではありません。
ただ、意見が食い違ったことが一度もない状態なら、まだ材料が足りていないと思います。

決め手を相手に聞いてもいいですか

聞いていいと思います。自分のどんなところが好きと思ってるのか。
そのとき、条件が返ってくるか、場面が返ってくるかを見てみてください。
場面が返ってくる人は、あなたのことをよく見ています。

決められないのは、真剣に考えている証拠です

最後に。

  • 決め手ランキングは、結婚した人が振り返って答えたものです。
    これから決める人が同じ景色を見ることはできません。
  • 夫婦の満足度は下がります。
    関係が10年目のときが底です。
  • ただし底でも77%。下がるのは異常ではありません
  • だから見るのは「下がらない人」ではなく「モメたあと戻ってこられる人」
  • 戻ってこられる関係にあるのは、会話と感謝と、程よい距離です。

決め手がなくて迷っているってことは、結婚を軽く見ていないってこと。

適当に決められる人は、迷いません。

迷うのは、この先何十年かを本気で想像しているから。

その慎重さを、やめようとするんじゃなくて、

どこに向けるかを変えればいいだけ。


もしよかったら

決め手があるかどうかは、ひとりで考えていると答えが出ません。

自分の中にある材料を、順番に並べてみる必要があるので。

いま迷っている相手のことを、一度話してみませんか。

決める必要も、別れる必要もありません。
並べてみるだけで、見えてくるものがあります。

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